国際免許の落し穴!? 東南アジアでバイクレンタルするときの注意点

旅先でレンタルバイクをして、海外の田舎の田んぼ道をバイクで走ると爽快すぎて病みつきになります。バイクがあると天候や気分で目的地を変更したり、ちょっと遠いレストランにも気軽に食べにいけるようになるので、自由でアドベンチャーな旅には欠かせないアイテムです。

特に、日本ほど交通機関が発達していない東南アジアでは、バイクが国民の足と言われているくらいなので、外国人でも簡単にレンタルできます。しかし、いくらバイクの運転に慣れている人でも、海外旅行でのアクシデントのリスクが高くなるのは確かです。

この記事では、海外でレンタルバイクをする前に知っておきたい注意点などをいくつか紹介するので、旅先でバイクを借りる予定がある方は是非参考にしてください。

 

国外運転免許証について

海外で運転する場合も当然、運転免許は必要です。現地の免許を取得しなくても国外運転免許証(国際免許証)があれば、海外で運転することができます。

>>国外運転免許証が有効な国(ジュネーブ条約加盟国)

 

日本で運転免許を取得している人は、誰でも簡単に国外運転免許証を取得することができます。国外運転免許証の有効期限は取得してから1年なので、1年以上滞在予定の方は現地で運転免許を取得する必要があります。

ただし、インドネシアやベトナムなどジュネーブ条約に加盟していない国では日本の国外運転免許証が無効となりますので、ご注意ください。

 

国際免許取得方法について詳しくはこちらです。

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国外運転免許でのバイクの運転

実はこの国外運転免許証、有効な国の定義は車のみとなります。

日本では車の免許を持っていれば原付も運転可能ですが、海外では二輪車の定義が違います。原付(50CC以下)というカテゴリー自体が日本独特の免許で、日本でバイクの免許を持っていない人は、国際免許を取得して海外で運転できるのは車のみなんです

普通自動車と普通自動二輪運転免許を持っている場合の国外運転免許証

バイクの免許も持っていれば、このようにA欄とB欄にスタンプが2つ押されます。しかし、自動車の免許のみの人が国際免許を申請するとB欄にのみスタンプが押されます。

日本で車の免許しか持っていない人が、海外(原付の運転も免許が必要な国)でバイクを運転すると無免許運転になりますのでご注意ください。

 

無免許運転は海外旅行保険適用外になります

東南アジアでは、そもそもジュネーブ条約に加盟していない国ももちろんあります。この場合、国際免許を持っていても無免許運転となります。

無免許運転で事故に合いケガをしてしまった場合、日本で加入した海外旅行保険は適用外となりますので、覚えておきましょう。

 

東南アジアでバイクをレンタルするとき

ほとんどの東南アジアの国では、バイクを借りる上で免許証の掲示を求められることはありません。レンタル業者は運転の資格があろうとなかろうとバイクを借りてお金を払ってくれれば良いわけなので、免許証がなくてもバイクは借りれちゃいます

※レンタルに必要なものや料金、注意点などは、国や借りる場所によって多少異なりますが、おおよその確認事項を記載しておきます。

 

レンタルするときに必要なもの

パスポート(またはコピー)

レンタルの際に必要なものはパスポートのみです。場合によってはデポジットが必要な場合もあります。パスポートを預けるように促されることがありますが、命の次に大事なパスポートをバイクと引き換えにするのはあまりよくありません。私はパスポートではなく、高額のデポジットレンタルできないかを交渉します。このとき、パスポートのコピーを用意しておくと役に立ちます。

 

レンタルバイクの需要が高い国や地域では、ホテルなどでも借りることができます。滞在している宿でレンタルすれば、デポジットもパスポートも不要なのでいちばん便利だと思います。

 

 

レンタル料金価格相場

1日(24時間) 300円~500円

もちろん国によってことなりますが、東南アジアのレンタル料の相場は、1日500円以下です。料金は前払い制で、1週間などの長期レンタルだと値段が安くなることもあるので、レンタル時に価格交渉してみてください。

1日のレンタル料金を確認するとき、日付が変わるまでなのか、24時間なのかを必ず確認してください。24時間のところがほとんどですが、確認を怠ると返却時に追加請求されることもあります。

 

ガソリンについて

ガソリンはほぼ空の状態で貸出されます。そして、返却時の満タン返しは不要なので、空の状態で大丈夫ですが、念のためレンタル時に確認してみてください。

 

バイクをレンタルするときの確認事項

・車体の写真を撮っておく
・タイヤの空気圧を確認する
・ヘルメットの貸し出しの有無

返却のときに「こんなところに傷はなかった!」といちゃもんつけられたら困るので、車体の写真を必ず撮っておいてください。また、タイヤの空気圧が低すぎるとパンクの原因になるし、操縦安定性が低下するので安全上にも問題があります。

ヘルメットを貸出してくれるところがほとんどですが、用意がないところもあります。ノーヘルで警察に捕まることもあるので、必ずヘルメットとセットでバイクをレンタルしましょう。

 

 

警察に捕まってしまったら

運が悪いと警察に捕まります。東南アジアでは観光客からの賄賂目的の取り締まりが多いのも事実です。

まずは有効な免許証を提示する

有効な免許証を持っていれば問題ないはずなのですが、日本の常識が通じないのが東南アジアです。安全運転していても、変なことでいちゃもんつけてきます。納得がいかなくても、その国の交通ルールがわからなかったら、言われるがまま罰金を払うほうが早く解決したりします。

日本人以外の国の旅行者も含めてジュネーブ条約に加盟していない東南アジアで、原付に乗る外国人は無免許の場合が多いです。万が一捕まってしまってしまったら、焦らずに黙って罰金(※賄賂)を払ってください。

 

 

転倒してバイクを傷つけてしまったときは

自損の場合はレンタルバイク屋さんと修理代の交渉をします。私がタイで転倒して新品のバイクに傷をつけた時は、4000円くらい払いました。

バイクの運転に慣れている人でも、そうでない人でも、大都市では事故のリスクが高いので交通機関が発達している大きな都市では運転しないほうがいいと思います。そもそも旅行者は大都市でレンタルバイクするは必要ないと思いうので、海外ではしっかりとご自身でリスクマネジメントしましょう。

 

 

友達には運転させないこと

バイクをレンタルして自由動き回っていると、旅の途中で知り合った友達を乗せて出かけることもあると思います。二人乗りする分には運転技術があれば問題ないと思いますが、友達にレンタルバイクを運転をさせるのは絶対やめたほうがいいです。日本でも同じことですが、何か起きたらレンタルした本人の責任です。

 

 

 

おわりに

東南アジアでバイクレンタルするときも、もちろん運転するときも、注意しなければいけないことはたくさんありますが、交通量が少ない観光地での運転や、きちんと舗装されている道路での運転はそんなに難しくないので、「レンタルバイクしてみたいな~」って思うなら絶対におすすめ。バイクの有り無しで旅の自由度が全然違うため旅が100倍楽しくなります。この記事が、海外で安全にレンタルバイクを楽しむための参考になれば幸いです。

 

 

 

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