海外を旅するバックパッカーや長期旅行経験者は、みんな1度は利用したことがあるであろう「ゲストハウス」。最近ではインバウンド需要が高まり、国内にも急増している宿泊施設です。
実はゲストハウスでも、寝る場所さえあればいいバックパッカー向けの安宿やホテルのような個室があるゲストハウスまで様々なので、「ホテルとは何が違うのか?」「どんな人におすすめなのか?」など、宿泊する前に知っておきたいゲストハウスの魅力について紹介していきます。
ゲストハウスとは?
ホテルのような完全プライベートな空間とは違って、トイレ、バスルームは共用、部屋も相部屋だけど、比較的安く泊まれる簡易宿泊所です。
そもそも、ゲストハウスも外来語なので国や地域によって定義や名称が異なり、「バッパー」とか「ホステル」と呼ばれることもありますが、みんな同じです。数年前、まだインターネットがこんなにも普及していない頃にバックパッカーやってた日本人同士は「バッパー」っといったら「あ~安宿ね」ってピンとくるけど、一般的には通じない言葉でしたね。ゲストハウスっていうとちょっとオシャレな響きですが、要は「安宿」のことで、『寝る場所は提供するけどクオリティやサービスは期待しないでね』といったところです。
また、ゲストハウスにはキッチンやリビングのような旅人同士のコミュニケーションの場になる共有スペースがあるところが多いので、「バックパッカー向け?」「若者向け?」といったイメージを持った人も多いと思いますが、宿泊する人はいろんな人がいて「1日中観光するから寝るだけでいい」「宿泊費を安く抑えたい」っていう目的の人もいれば「旅人同士で情報交換がしたい」という人もいます。ゲストハウスはそういった場所を提供する宿泊所です。
ゲストハウスとホテルとの違い
国内外問わず最近は予約サイトでの評判を気にするゲストハウスも増えてきているので、ホテルと変わらないサービスを提供してくれる場合もありますが、ホテルのような感覚で泊まってしますと「え?」って思うこともあるので、一般的なゲストハウスとホテルとの違いをまとめました。
ドミトリールーム(相部屋)が多い
多くのゲストハウスはドミトリールーム(相部屋)です。最も多いドミトリーのタイプは二段ベットが何台か部屋にあるタイプで、そのうちのベッド1台(一人分)が唯一のプライベート空間になります。個室もあるゲストハウスもありますが、その分値段も高いです。
ロッカーや棚が用意されているゲストハウスが多いのですが、共有の部屋で荷物を広げるスペースがあまりないのでなるべくコンパクトにまとめておくといいまもしれません。
アメニティがない
バスタオル、歯ブラシ、シャンプーなどは基本的にはありません。あっても有料のところが多いので用意しておいたほうが無難です。
トイレ・バスルームが共用
好きな時にシャワーを浴びれるホテルとは違い、ゲストハウスではトイレ・バスルームが共用です。宿泊者が出発する朝の時間帯は混み合うので時間には余裕をもって起床しなければなりません。
ゲストハウスに宿泊するときの必需品
・歯ブラシ
・お風呂セット
・パジャマ
・南京錠(特に海外)
バスタオルは歯ブラシやシャンプー類はレンタルできるところも多いですが、持参するものと考えておいたほうがいいです。また、ゲストハウスはベッド以外が共有部なので、パジャマというより人前に出ても恥ずかしくない部屋着のようなものがないとリラックスできません。
海外でゲストハウスを利用する人は、部屋のロッカーの鍵がないとことろがほとんどなので、南京錠は必需品です。
ゲストハウスに泊まる時に気をつけたいこと
貴重品の管理
ドミトリールーム(相部屋)では貴重品の管理には注意が必要です。海外では、ゲストハウスで仲良くなったルームメイトに貴重品を持ち逃げされたという話をよく聞きます。ロッカーは必ず施錠しましょう。
女性専用じゃない部屋は容赦なく男女混合部屋
6名収容のドミトリーに宿泊者が男女1名ずつでも容赦なく相部屋にされます。さすがに知らない人を二人っきりはちょっと…。っていう女性は女性専用ルームがあるゲストハウスを選ぶことをおすすめします。
居心地の良さは相部屋の人次第
せっかく素敵なゲストハウス泊まっても同じ部屋に宿泊する人次第で居心地の良さが変わってきます。「同部屋の人のいびきがうるさくて全然眠れなかった」とか「友達同士で夜遅くまで喋ってた」とかがありますね。
とはいえ、相部屋の人は選べないので、安く泊まれる分、妥協するしかないです。あまりにもひどい場合は、ゲストハウス側で注意してくれることもあるので、我慢しないで相談してみるのもいいと思います。
BARが併設されてると夜中までうるさい
日本では少ないですが、海外、特にヨーロッパのゲストハウスはBARが併設されているところが多くて、部屋によってはうるさくて眠れないときもあります。
BAR併設されてると、自然とそこに宿泊者が集まるので旅人同士で仲良くなりやすいというメリットはありますが、睡眠を優先したい人にとってはデメリットでもあります。次の日は早朝出発のときなど、旅行のスケジュール合わせてゲストハウス選びをしましょう。
プライベートの空間が少ない
ゲストハウスでのプライベートな空間はベッド1台分のみです。スーツケースなどを広げっぱなししておくと他の人の邪魔になるので、相部屋の人とお互い気持ちよくゲストハウスを利用するためにも、身の回りの物は常に整理整頓しておくことがゲストハウスの暗黙のルールです。
自分に合ったゲストハウス選び
私はゲストハウスを海外で利用することが多いですがブッキングドットコムで予約しています。ブッキングドットコムは世界最大の宿泊施設予約サイトなので取り扱い件数も圧倒的に多いし、前払い、キャンセル無料の宿が多いので気軽に利用できます。
ブッキングドットコムについて、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。→ホテル予約サイトBooking.comをお得に利用する方法
予約するときに料金や立地も確認しますが、必ずチェックするのが口コミ。感覚が同じ日本人の口コミが何よりも信用できます。
あとは、ドミトリーに泊まるときはなるべく女性専用の部屋にします。危険を感じたことは一度もありません。ただ、着替えるときに気をつかうのと、やっぱり匂いがちょっと気になるので…。
まとめ
ゲストハウスに泊まるメリットは「宿泊費が安い」「旅行者同士で仲良くなれる」ことなので、どんな人におすすめかというと老若男女問ず全ての人におすすめできると思います。旅人同士でコミュニケーションを取りたければ仲良くなりやすい場所だし、疲れてたら別に無理して人と話さなくてもいいと私は思ってます。
ホテルとは違って共有部が多いので、そこを割り切って考えれば、居心地もいいし、格安で利用できるので旅費も抑えられます。もしあなたが人見知りでも、ゲストハウスに集まる人ってコミュ力が高い人が多いので自然と仲良くできちゃうもんです。これからゲストハウスに泊まろう!って人は是非参考にしてください。