インドネシアのジャワ島東部には世にも珍しい青い炎が燃え上がる「Blue fire(青い炎)」が見れるイジェン火山という人気の観光地があります。私がインドネシアを旅した目的のひとつはこの青い炎を見ることでした。
この登山のために、わざわざ常夏の国に登山装備を持っていきました。登山とはいえ、1時間半~2時間のハイキングなんですが、夜中に山を登るので最低限必要なものがあります。日本を出国する前にしっかり準備しておいたほうがいいので、イジェン火山への旅行を計画している方は参考にしてください。
イジェン火山があるバニュワンギに行く方法
イジェン火山(Mt.Ijen)は首都ジャカルタがあるジャワ島の東端、バニュワンギ(Banyuwangi)という街にあります。
スラバヤ方面から
私はスラバヤ(Surabaya)からブロモ山を経由して移動しました。
ブロモ山があるプロボリンゴ(Probolinggo)からバニュワンギまでは電車で約3時間。料金は 94,000ルピア(約720円)※エコノミークラスで、乗車にはパスポートが必要です。
プロボリンゴからの発車時刻は11:04発、16:20発、23:58発(2018年2月現在)の1日3本です。乗車予定の電車に乗り遅れると待ち時間が長いので早めに行動したほうがいいと思います。
また、鉄道の終点はニューバニュワンギ(New Banyuwangi)駅ですが、ここは港しかないなので、1つ手前のカランガセム(Karangasem)駅で降りたほうがいいです。
バリ島から
バリ島からバニュワンギ(Banyuwangi)へは、バスとフェリーを乗り継いで行きます。ウブンバスターミナルからバリ島西端の町、ギリマヌッ(Gilimanuk)まで行けばジャワ島に渡るフェリーに乗車することができます。
バリ島から1泊2日の弾丸ツアーもあるみたいですが、夜中に登頂開始するのでほぼ0泊2日です。
日本の現地オプショナルツアー会社では、イジェン火山行きツアーの取り扱いはないようですが、現地の旅行会社「プラマツアー」でブロモ山とセットになっているイジェン火山行きのツアー(2泊3日)のツアー予約が可能です。
>>プラマツアー(英語)
※プラマツアーでイジェン火山行きツアーの予約は可能ですが、バニュワンギへの移動のシャトルバス運行は取り扱いがありません。
バニュワンギからイジェン火山へ行く方法
ブロモ山はガイドなしで登頂できたので、イジェン火山も自力で行く方法はないのかなぁ?と考えましたが、結論から言うと無理というか…止めたほうがいいです。
そもそも、バニュワンギの中心地から登山口まで車で1時間半で、標高2000mくらいのところまで登ります。ブルーファイヤーを見るためには、真夜中に出発する必要があるし、イジェン火山は有毒ガスを発する活火山で、ガスマスクをレンタルする必要があるので、ツアーに参加しなければなりません。
バニュワンギのほとんどの宿泊施設で申込が可能です。宿泊施設までの送迎付きです。
トレッキングツアーに含まれるもの
□ トレッキングガイド料
□ イジェン入山料
□ ペットボトルの水
□ ガスマスクレンタル
□ 懐中電灯レンタル
□ トレッキング後の滝の観賞
イジェン火山トレッキングの服装
真夜中の登山口の気温は10℃くらいです。車から出た瞬間は寒く感じるので、上着が必要だと思いますが、歩き始めるとすぐ暑くなります。登頂後のブルーファイヤー撮影タイムで一気に体が冷えるので、速乾性の優れたシャツの着用がオススメです。
冒頭で『登山装備を持ってった』と記述しましたが、本格的なトレッキングと比較すると特別なものは必要ないです。
日本から持参した方がいいもの
・フリース
・長ズボン又はレギンス
・レインコート
・ヘッドライト
懐中電灯を貸してくれますが、ヘッドライトがあった方が歩きやすいし、写真も撮りやすいです。高価なものではないので、持ってない方は、購入しておいた方がいいと思います。
イジェン火山トレッキングの靴
トレッキングシューズがあれば越したことはないけど、普通のスニーカーで十分です。どんな靴を履いていても、下りは富士山みたいな砂利なので滑ります。
私が履いていたのは、 KEENというスニーカーのようなスポーツサンダルでしたが余裕でした。KEENのスポーツサンダルは、キャンプやラフティングのようなアウトドアでも使えるし、オシャレなデザインなので普通に街で履いていても違和感はありません。
インドネシアのような南国では、ビーチでもトレッキングでも大活躍ですよ。
イジェン火山トレッキングツアー
私たちのツアーは8名でガイド1名でしたが、一緒のグループの人とペースが合わなくて途中ではぐれちゃいました。けど、ガイドさんが私の顔と名前をちゃんと覚えていてくれたので、あとで合流できました。万が一、はぐれても毎日たくさんのツアー客が訪れる人気観光スポットなので、遭難することはないと思います。
約2時間の登山で1時間くらい登ったところに、途中休憩ポイントがあります。そのあとしばらく進むと。岩場にたどり着きます。ここで硫黄の置物とか売ってるんですが、飛行機に持ち込むことができないので、購入しませんでした。
噴火口までは岩場を下ります。岩場付近でガスマスクをするよう指示があり、だんだん硫黄臭が強くなってきます。
「ん?あの煙、あれが噴火口かな???」
と思っていた瞬間、噴火口の中に青く光る炎を発見できます。
風向きによって、姿を隠したりしますが、モクモクと舞い上がる煙の中で確かにブルーファイヤーは存在していました。呆然と燃え上がるその神秘的青い炎に、しばらく吸い込まれるように見入ってしまいます。
残念ながら、暗闇とものすごい数の懐中電灯の灯で、スマートフォンや普通のデジカメでは写真がうまく撮れません。ブルーファイヤー近くの本当に危険なエリアはガイドしか立ち入れませんが、カメラを渡せば写真を撮ってきてくれます。
夜が明けた後は噴火口とカルデラ湖を一望できます。朝焼けに照らされて光り輝く周辺の山々も、本当に綺麗でした。
トレッキング後の滝観賞
おまけ的な感じでついてきた下山後の滝観賞なんですが、滝つぼで泳げるので、絶対!水着を来て行ったほうがいいです。水着なんて持ってないよ。って言ってる人もいたので、泳いでる人は少なかったです。
トレッキング後の汗でベタついた体で滝で洗い流せるので最高です!
イジェン火山のトレッキングツアーがあるの宿
私が宿泊したのはGandrung Payungan Innという1泊600円ほどの格安宿。水シャワーだけど個室です。オーナーの「カカ」がすごく優しい。彼はカランガセム(Karangasem)駅のパーキングで働いているので、送迎をお願いしていないのにも関わらず、到着時に駅で私を見つけてくれました。
宿でイジェン火山トレッキングツアーのの申込もできます。
料金は300,000ルピア(約2310円)でした。
バニュワンギは小さな街なのでイジェン火山トレッキング以外は何もやることがありません。鉄道でアクセスする場合は、カランガセム(Karangasem)駅周辺を拠点にすればアクセスも簡単だし最低限のものは揃います。私は利用した宿は格安だったけど、バニュワンギは近年、世界中から旅行者が訪れているため、それぞれの旅行スタイルに合わせた宿を見つけることができると思います。
イジェン火山にある青い炎はこの世のものとは思えないとても幻想的な光景で、日本人にはまだ馴染みがないですが、インドネシアでは人気急上昇中の火山です。絶対訪れるべき観光スポットなので、是非行ってみてください。
*インドネシア レート 1円=130ルピア
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