女性には、月に一度の避けられない憂鬱な期間がありますが、月経カップという、ナプキンでもない、タンポンでもない、新しい生理用品があの生理中の不快感から解放してくれます。
日本ではまだあまり馴染みのない月経カップですが、英語ではメンストラルカップ(Menstrual Cup)といい、海外ではディーバカップやムーンカップという愛称でも親しまれている定番の生理用品です。私も、初めて月経カップという名前を耳にしたときは、恥ずかしながら「ん?月桂冠のワンカップのことか!?」なんて思いました。
膣内に自ら挿入して使用するものなので、初めて使う方は「痛くない?」「漏れない?」という不安があると思いますが、実際、使い始めると、もう二度と手放したくないアイテム。生理中であることを忘れてしまうくらい快適なので、今回は、話題の月経カップの簡単な挿入方法や使用感について紹介します。生理中の不快感から少しでも開放されたい方はぜひ、参考にしてみてください。
月経カップとは?
月経カップは医療用シリコンで作られたカップを膣内に挿入、経血を直接カップに溜め、数時間ごとに捨てて使います。
洗って繰り返し使えるので、コスパ抜群。また、ナプキンやタンポンのように、使用した後にゴミがでないので、環境にやさしいエコな生理用品でもあります。
月経カップを使用すると、ナプキンによる蒸れ、かぶれ、かゆみから解放されるだけではなく、経血が外気にほとんど触れないままカップにたまるため、臭いがほとんど出ません。
漏れる心配もないので、温泉、プール、激しい運動や長時間の移動など、生理のときに制限されることがなくなります。また、最長12時間までと長時間しようできるので、立ち仕事や、なかなかトイレに行けない人、経血が多い人にとっても便利なアイテムです。
月経カップの使い方
1.準備・洗浄
使用前にカップを洗浄します。膣には自浄作用があるので、水かぬるま湯で軽くすすぐだけで大丈夫ですが、気になる方はハンドソープを泡立ててカップ全体を優しく洗ってください。
※膣内に自ら挿入して使用するので、爪を短く切っておくことをおすすめします。
2.挿入
挿入方法は人によって異なると思いますので、初めは難しいので、お風呂で練習するといいと思います。
①「の」の字になるようにカップの上部を2つに折りたたみます。
この時カップが乾いているとなかなか入らないので、水道水などで濡らしておきます。私の場合、たまごを掴むような感じで、親指と中指をカップに添え、人差し指を間に挟みます。(こうすることで、挿入したときに、膣内でカップが開いたかどうかを人差し指で確認できます。)
②肩幅2倍の間隔で足を開き、そのままガニ股で椅子に座るようにしゃがんでカップを挿入します。私は「の」の字の間に挟まれている人差し指が、膣内でお尻側に押し出せる方向で挿入します。
③膣の入り口から少し奥に入ると広くなるところがあるので、カップの上部が開くように「の」の字の間に挟まれている人差し指でカップの位置を調整します。
カップがうまく開かないときは…
つまみがちょうど膣内に収まる程度の深さまで挿入しないと、カップは開きません。カップを押したり、回したり、つまみを引いたりすれば開きますが、それでも開かない場合は「の」の字のまま真空状態なってしまっている可能性が高いので、一旦取り出しましょう。
開かなくて、無理に奥まで挿入すると、取り出しの時に苦労するので注意してください。
3.取り出し
挿入の時とは違い、びっくりするほど簡単です。
①挿入時と同様に、肩幅2倍の間隔で足を開き、そのままガニ股で椅子に座るようにしゃがんでいきむ(下腹部にちからを入れる)と、つまみがそとに飛び出します。
②指でつまみを引き出します。再び人差し指を使いながら、カップを押し上げたり、寄せたりして膣内に空気を入れるようにします。
③体の力を抜いて、指先でカップを折りたたみながらゆっくり引き抜きます。勢いよく引き抜くを経血が飛び散るので注意してください。
④カップに溜まった経血をトイレに流し、カップを水ですすぐか、トイレットペーパーでふき取り再び挿入します。
月経カップの使用感
初めて月経カップを使うときは「え?入らない…。」って思いますが、タンポンと同じでだんだん慣れてきます。カップが膣内で開いた瞬間から、なんの違和感もありません。個人的にはタンポンより違和感がないです。
タンポンはうまく入らないときもあるし、紐が長いのでトイレの度に交換しなくちゃいけないんですが、月経カップの場合は、つまみまで膣内に収まってて汚れないため、トイレの度に交換する必要がありません。
また、経血を直接カップに溜めることで、生理中のあの「ドロッっと感」が全くないので、本当に生理中であることを忘れてしまうくらい快適です。あまりに快適すぎて、カップに溜まった経血を捨て忘れないように注意が必要なくらいですが、出血量が多い生理2日目でも、朝起きた時、昼間1、2回、寝る前に取り出せばOK。全然漏れません。
生理期間中はトイレの行くたびにナプキンやタンポンが入ったポーチを持ち歩かなきゃいけないので、ポーチを忘れるとコンビニでナプキンを購入することもあり、生理になるだけでお金がかかっていましたが、月経カップは軽いので、バッグに入れておいても邪魔になりません。旅行などの際にも荷物にならないし、とても経済的です。
月経カップ利用をおすすめしたい人
□ ナプキンでかぶれてしまう人
□ 生理中の不快感から解放されたい人
□ ナプキンを交換するのをつい忘れてしまう人
□ 生理中もアクティブに動く人
□ 生理期間中に旅行を計画してる人
□ 自分の血液やおりものの量や状態を確認したい人
月経カップにはメリットしか見当たりません。ナプキンでかぶれてしまう人や普段からタンポンを使っている人は、慣れれば月経カップの方が生理期間を快適に過ごせるし、温泉、プール、激しい運動など、生理期間でも制限する必要がなくなります。
そんなコスパ抜群の月経カップですが、日本ではまだ生理用品とは認められてないため、ドラッグストアでは売っていません。
海外製の月経カップは、Amazonや楽天などオンラインで購入が可能です。私が使っているのはこれ。安かったので…。
海外製はサイズが合うかどうかわからないし、ちょっと不安…。って方は、日本製月経カップ、ROSE CUP(ローズカップ)がおすすめ。
ROSE CUPは全て日本の工場で製造が行われていて、世界中のカップを研究し日本人の体型に合うように海外製より一回り小さく作られています。詳しい説明書もついているので初めて月経カップを使う方にはおすすめです。