振替え便や払戻しは? LCCで欠航になったときの対処法

格安航空(LCC)のおかげで安く個人旅行が楽しめるようになりました。大雪や台風などの気象条件により欠航や遅延になってしまった場合、大手の航空会社は払い戻しが適用されたり、フライトを変更したりすることができますが、LCCは運賃が格安なので、そういった代替措置をしてくれるのか不安になってしまいますよね。

「予約したフライトが悪天候のため欠航になってしまった」といった、万が一の状況でも慌ることがないように、LCCが欠航になったときの対処法を知っておきましょう。




悪天候によりLCCが欠航になったとき

 

悪天候によりLCCの欠航、又は遅延が出た場合の選択肢は3つあります。

・遅延便に搭乗する
・予約便を変更する
・払い戻しする

 

台風など気象条件により欠航、又は遅延が出たときにスケジュールの都合などで遅延便に搭乗できない場合、LCCでも一般航空会社同様、手数料無料で全額払い戻しまたは、振替便への変更が可能です。

 

遅延便に搭乗する

航空会社から指定された便に搭乗することができます。チェックイン後に遅延、又は欠航になった場合、遅延便に搭乗するには再度チェックインの手続きが必要です。

 

予約便を変更する

航空会社から指定された期間内の便への変更ができます。通常LCCは予約変更手数料が高く設定されていますが、悪天候などの気象条件により欠航、又は遅延の場合、手数料無料で予約変更が可能です。

 

払い戻しする

航空会社が指定した期間内で手続きをすれば手数料無料で全額返金可能です。各航空会社手続き有効な期限が定められているので予約便をキャンセルする場合は早めに手続きすることをおすすめします。

 




 

LCCは見舞金や補償金が支払われない

振り替えを希望した場合は、基本的にどのLCCでも自社内の別の便への振り替えのみで、他社への振り替えはしないとしています。ジェットスター・ジャパンが以前欠航が出た時にホテルを割り当てたということがありましたが、これは例外的措置で基本的にはそうしたサービスはありません。

LCCでも、欠航や6時間以上の遅延が発生した場合に、振り替えの航空便や交通機関を利用したときの「見舞金」を受け取るためには、チケット予約の際などのオプションを選択し、保証を含んだ料金で予約した場合のみです。

ジェットスターを例に挙げて説明します。

「ちゃっかりPlus」または「しっかり Max」のオプションを追加します。

このオプションを選択すれば欠航や6時間以上の遅延のとき「ちゃっかりPlus」では10,000円、「しっかり Max」では20,000円の見舞金が支払われます。

 

欠航、遅延の連絡

悪天候により予約便が欠航、又は大幅な遅延になった場合は登録メールアドレスに連絡が来ます。しかし、欠航又は、遅延になりそうなときは、空港に向かう前に情報が欲しいですよね。残念ながら、空港が閉鎖にならないがぎり直前までわからない場合が多いです。

以下は、雪による悪天候のため遅延になった際、実際に格安航空会社「バニラエア」から届いたメールです。

 

 

ただし、フライト変更の条件はLCC各社よって大きく異なります。また、各航空会社、手続き有効な期限が定められていますので、遅延、欠航の際に送られてくるメールの内容をよく確認してください。

LCCのなかでも「Peach」は悪天候の場合、即座に運行を中止する傾向にあるので、台風や大雪により警報が出ている日は欠航になる可能性が比較的高いです。

 

成田空港のフライト情報で、飛行機の出発情報が検索できるので、「現在、どのくらいの便が遅延しているのか。」などを確認できます。搭乗予定日が悪天候だけど欠航の連絡がない場合、こういったサイトで、ある程度状況を確認することはできます。

 

 

離陸直前で欠航、空港難民になってしまったら?

寝袋が配られる様子, 成田国際空港

前章で掲載した予約便大幅遅延のメールを受け取った時、実は離陸直前の状態でした。予約便大幅遅延が決定したのは、機内に3時間閉じ込められた後だったんです。大雪のため、既に電車などの公共交通機関がストップしていて、帰宅することができず、空港難民となりました。

天気予報などで大雪予報だったので、万が一の状況に備え、毛布とアルファ米(非常食)は持参していたのと、長年のバックパッカーの経験から空港に宿泊することに慣れていたので、意外と快適な空港難民体験ができました。

 

LCCの国内線出発ゲートは第3ターミナル

ご存知の方も多いと思いますが、LCC国内線出発ゲートは第3ターミナルです。ちなみに第3ターミナルは第1、第2ターミナルのような待合スペース(ベンチ)がなく、フードコートだけです。

 

成田空港では北ウエイティングエリアが便利

空港難民, 成田国際空港

予約便の大幅遅延が確定したあと、まずやらなければならない事は寝床の確保です。出遅れると最悪の場合、床に寝る事になります。
出発ゲートがある4階は比較的ベンチも多いのですが、悪天候の日はLCCだけでなく、全ての航空会社が欠航や遅延になるので、出発ゲートフロアはたくさんの人で溢れかえっていると思います。

私が大幅遅延が確定し真っ先に向かったのは、北ウェイティングエリアという第2ターミナルと第3ターミナルの中間にあるスペースです。ここは普段から早朝便利用の人のために、24時間開放されているウェイティングスペースなので、充電器や雑魚寝スペースなどもあります。

→ 成田国際空港 北ウェイティングエリア
※工事中のため2018年5月8日~2018年7月10日まで利用できません。



終電がなくなるころに寝袋が配らる

普段から旅行のとき毛布や寝袋を持ち歩くのはバックパッカーだけで、ほとんどの人は毛布なんてないと思いますが、大丈夫です。空港側の配慮で終電がなくなる頃に寝袋の配給があります。いろんなところで配給されていたと思いますが、私が確認したのは到着ゲート付近でした。

 

食料の確保は地下にある鉄道駅付近のコンビニ

出発フロアはコンビニが少ないし、搭乗できない人で溢れかえっているのでコンビニ内の食品もすぐに売り切れてしまいますが、地下にあるコンビニは比較的穴場だと思うので、寝床が確保できたら第2ターミナル地下のコンビニで食料を確保しましょう。
ちなみに、第2ターミナル到着ゲートは「吉野家」もありますよ。

 



 

まとめ

悪天候で空港閉鎖になってしまった場合などは、ほとんどの航空会社が翌日に遅延便を運航するために、遅延便も遅延する可能性が高いです。悪天候の場合、LCCでも手数料無料で変更や返金が可能なので、スケジュールに合わせて使い分けすることができます。とはいえ、私は何度もLCCを利用していますが、遅延に遭遇したのは大雪で空港閉鎖になった時だけです。滅多に遅延や欠航に遭遇することはないと思うのでぜひ、LCCで格安チケットをゲットしてお得に旅を楽しんでください。