イタリアの北西部、リグリア海岸沿いに、チンクエ・テッレ(Cinque Terre)という5つの村があります。人気の観光地「ピサの斜塔」からは電車でわずか1時間。海岸にカラフルな建物が並び、そこはまるで、絵本の中に迷い込んだような世界です。
チンクエ・テッレは、リオマッジョーレ(Riomaggiore)、マナローラ(Manarola)、コルニリア(Corniglia)、ヴェルナッツァ(Vernazza)、モンテロッソ・アル・マーレ(Monterosso al mare)の5つの村の総称で、「5つの土地」という意味。ユネスコの世界遺産にも登録されています。
チンクエ・テッレへのアクセス
チンクエ・テッレの玄関口、ラ・スペツィア(La Spezia Central )駅まで行きましょう。イタリアの鉄道、トレニタリア(Trenitalia)でアクセスできます。
5つの村に行くためには、ラ・スペツィアでまた別の電車に乗り換えます。
フィレンツェ(Firenze santa maria Novella)から
約2時間半。直行便もありますが、乗換が必要な場合はピサ(Pisa Central)駅でラ・スペツィア行きに乗り換えます。
ピサ(Pisa Central)から
高速鉄道で約50分。ローカル線で約1時間15分です。
※高速鉄道(Trenitalia frecciabianca)とローカル線(Trenitalia)がありますが、所要時間があまり変わらないのに、値段は2倍近くするので、ローカル線で十分だと思います。
チンクエ・テッレの北側からもアクセスできます。
ジェノバ(Genova)から
ローカル線でレバント(Levanto)駅まで約1時間10分。レバントで乗り換えて5つの村へアクセスします。
まずはチンクエ・テッレカードを買おう
チンクエ・テッレカードは以下の2種類があります。
・チンクエ・テッレ・トレインカード(Cinque Terre Treno MS Card)
・チンクエ・テッレ・トレッキングカード(Cinque Terre Trekking Card)
トレインカードは5つの村を含むラ・スペツィア駅からレバノン駅間の電車(ローカル線)・バスが乗り放題になるチケットです。
トレッキングカードには電車の乗り放題が含まれていません。
フィレンチェ、ピサ方面からなら、ラ・スペツィアの駅構内のインフォメーションセンター。ジェノバ方面からなら、レバノン駅で購入できます。
チンクエ・テッレカードの観光を1日中楽しみたいならトレインカードが便利です。
大人1日券:16ユーロ(約2080円)
※オフシーズン(11月~2月) 13ユーロ(約1690円)
チケットはオンラインでも購入可。
裏面にWIFIのユーザーIDとPWが記載されていて、チンクエ・テッレ内のWIFIスポットで利用可能です。
カラフルなリオマッジョーレ
リオマッジョーレは5つの村の中で最東端に位置しており、一番大きい村です。
ホテルやレストランも多いので、観光の拠点にするには便利です。
傾斜にところ狭しとカラフルな家が並んでいます。リオマッジョーレの湾からの写真はインスタ映えすること間違いなし。
また、リオマッジョーレとマナローラ間は「愛の小道」(Via dell’Amore)という海岸線沿いを歩くトレッキングコースがあって、チンクエ・テッレカードで入場可能です。※現在工事中。最新情報はチンクエ・テッレ国立公園公式サイト(英語)で確認できます。
崖の上のマナローラ
マナローラに来ると、カラフルな家と畑があり、のんびりとした雰囲気に変わります。絵になる路地が多いので、散策が楽しい村です。
海岸沿いが遊歩道になっており、海と崖の上のカラフルなマナローラ集落を1枚のフレーム内に収めるチンクエ・テッレのベストフォトスポットです。
また、クリスマスの時期には「プレゼピオ」というキリスト誕生の様子を表したジオラマが見れます。
丘の上のコルニリアを探検
コルナリアは、チンクエ・テッレで唯一海に面していない村です。丘の上にあるので駅から海抜100mを登る階段があるんですが、これがけっこうキツい。疲れたくないって人は駅からバスに乗ることもできます。
途中から、リグリア海を見下ろすことができるので最高の景色を眺めながら階段を登ります。
コルナリアは小さい村なんですが、可愛いお店や海を見渡せる絶景ポイントがたくさんあるので、見どころ満載です。
夏は世界遺産で海水浴も
チンクエ・テッレで一番人気のヴェルナッツァは、お土産屋さんやレストランがたくさんあり、多くの人で賑わっています。海に面した広場では世界遺産を前に海水浴を楽しむことができます。
そして、最西端のモンテロッソ・アル・マーレは、ホテルやレストランが多く、広々とした砂浜と海水浴場があります。夏場に連泊するのであれば、1日ビーチでのんびりするのもいいですね。
海沿いを走る電車から見る、リグリア海に沈む夕日も綺麗です。
宿泊するならラ・スペツィア
チンクエ・テッレにもいくつかホテルもありますが、人気の観光地ということもあり宿泊代が高いです。すぐ近くのラ・スペツィアは閑静な港町で安宿も見つけることができます。
88ミリア(88 Miglia)
ラ・スペツィアの丘の上にあるホテルは、駅からちょっと離れてるんですが港町の夜景がとてもキレイです。
日本人にはあまり馴染みのないチンクエ・テッレ。フィレンチェ、ジェノバからなら日帰りでも満喫できちゃいます。イタリア旅行の際は是非、カラフルな世界遺産の街、チンクエ・テッレに行ってみてください♪
ユーロ圏 レート 1ユーロ=130円