世界遺産アンコール遺跡群があるカンボジア。現在は世界中から多くの観光客が訪れる観光大国ですが、罪のない人を大量虐殺したという恐怖の「ポル・ポト政権」が崩壊してから40年も経っていません。ですが近年、目覚ましく経済発展していて比較的治安はよく、女子ひとり旅でも楽しめる魅力いっぱいの国なんです。ここでは旅行前に知っておくとカンボジアをもっと楽しめる10の事について詳しく解説していきます。
入国にはビザが必要
カンボジアに入国するためにはビザが必要です。カンボジアの観光ビザの有効期間は30日間で、申請費用30ドルです。事前または到着時に取得することができます。
飛行機でカンボジアに入国する場合は、到着時にアライバルビザを取得する方法がいちばん安くて簡単です。
※カンボジアの観光ビザはオンラインで事前にe-visa申請が可能ですが申請料30ドルと手数料7ドル支払う必要があるのであまりおすすめしません。
陸路入国についてはこちらで詳しく説明しています。
通貨は「リエル」だけど米ドルがあれば大丈夫
カンボジアの通貨はリエルでが、米ドルが流通しています。
カンボジアの経済が安定したのが最近のため、カンボジア人はリエルより米ドルを信用しています。そのためカンボジアでは米ドルで支払うのが一般的です。よっぽど田舎の小さな商店じゃない限り米ドルが使えます。
ただし、米セントの流通がないため、おつりがは「リエル」です。
基本的に1ドル=4000リエルのレート計算で価格設定されているので、10000リエルを3ドルで支払った場合、2000リエルのおつりが渡されます。
物価の安いカンボジアでは、大きい単位の米ドル(50ドルや20ドル)で支払いをするとき、おつりがないと言われる場合があるので、なるべく1ドルや5ドル紙幣を多く用意したほうがいいと思います。
カンボジアではATMでのスキミング被害が多数報告されているので、両替はカンボジア入国前に済ませることをおすすめします。
また、カンボジアリエルは他の通貨への両替が難しく、出国してしまうとただの紙きれになってしまします。なるべく現地で使いきりましょう。
カンボジア旅行のベストシーズン
カンボジアは熱帯モンスーン気候に属していて、季節は雨季と乾季があります。観光に適しているのは11月~5月の乾季。特に雨がほとんど降らない11月から2月があたりが旅行のベストシーズンです。
雨季でも日本の梅雨のように1日中雨が降っているわけではありません。1日に1,2回スコールが降る程度ですが、アンコールワットの朝日観賞などを計画されている方は乾季に訪れた方がいいと思います。
ビールが安い!
ほとんどのレストランやバーで、ビール1杯=1ドルです。フルーツシェイクとかよりも安いです。レストランによってはコーヒーよりも安いので、ついつい朝食と一緒にビールを注文してしまいがちです。
常夏の国カンボジアでは脱水症状で具合が悪くなる場合があるので、ビール以外の水分補給もお忘れなく!
ぼったくり大国なので…
残念ながらぼったくりが多いです。公共交通機関が発達していないカンボジアでは移動の際、バイクタクシーかトゥクトゥク(三輪車)を利用する必要があります。
そこでまずやることは値段交渉。乗車前の交渉で話がまとまった場合でも油断してはいけません!途中で「遠いから」とか言ったり、わざと遠回りして追加料金を請求してきます。目的地に着いてからもチップを要求してきたり、そのぼったくり手法は様々で東南アジアでもトップクラスです。
被害を最小限にするために
・事前に距離感を確認しておく
・乗車前に金額を何度も確認する
・トゥクトゥクはなるべく他の旅行者と相乗りする
くらいは頭の片隅に置いておいてください。
料金ぼったくり追加請求されるときってつい「イラッ」となってしまいがちですが、こっちが怒っても奴らはあきらめないのでとにかく笑ってその場を切り抜けるのがぼたっくり回避のいちばん簡単方法なので是非、試してみてください。
遺跡巡りはとにかく暑い!
アンコールワットやその周辺の遺跡群を観光する予定の方。遺跡観光はとにかく暑いです。1日券を購入してアンコールワットの朝日観賞から1日中かけて遺跡巡りする方がほとんどだと思いますが、足元が不安定な遺跡を歩くのは予想以上に体力を消耗します。
これだけは忘れずに持って行ってください。
・水
・日焼け止め
・帽子
アンコール遺跡群巡りについてはこちらで詳しく説明してます。
シェムリアップではパブストリートに行こう!
アンコール遺跡群があるのはシェムリアップという街です。「パブストリート」はシェムリアップの繁華街。マーケットやお土産屋さんもあり、レストランやバーは世界中からの観光客で賑わっています。
シェムリアップでの滞在はこの「パブストリート」付近が便利です。
カンボジアの歴史を学ぶのは首都プノンペンで
日本からの直行便もあるカンボジアの首都プノンペン。活気に満ち溢れていて、シェムリアップとはまた違った雰囲気です。
見どころはポル・ポト政権時代の「トゥール・スレン虐殺博物館」と虐殺の刑場跡「キリング・フィールド」。
トゥール・スレン虐殺博物館では日本語のオーディオガイドがあるので、当時の生々しい写真や展示物を見てカンボジアの悲惨な歴史を感じることができます。
あまりにも悲しい歴史にけっこう気分が落ち込むので、博物館のあとはセントラルマーケットでショッピングなどがおすすめ。
プノンペンは大きな都市なのでスラム街のような場所もあります。「リバーサイド地区」周辺が外国人も多く、比較的治安がいいです。
実はカンボジアにもある!パーティアイランド「ロン島」
カンボジア観光は世界遺産アンコール遺跡群だけでなく、海沿いには「シアヌークビル」というビーチリゾートの街があります。そのシアヌークビルから行けるリゾートアイランドがロン島(Koh Rong)と、ロンサレム島(Koh Rong Samloem)なんですが、大きい方の島、ロン島がパーティアイランドです。
シェムリアップやプノンペンからは「スリーピングバス」というバスの座席がベッドになっている夜行バスを使うと、寝てる間に楽々移動できて、宿代も節約できるのでおすすめです。
12 Go Asiaで経路検索や予約ができます。
ありがとう!はクメール語で「オークン!」
海外では「ありがとう!」という言葉だけでも現地語で覚えておくと、現地の人に喜ばれるので気持ちよく観光ができます。
カンボジアの言語。クメール語でありがとうは「オークン」です。覚えておくと色んな場面で使えます。
死ぬ前に訪れたい世界遺産とも言われている「アンコール遺跡群」がある国、カンボジア。物価が安くて、見どころがたくさんある魅力溢れる国です。旅行前に観光のポイントを押さえてカンボジアでの旅行を楽しんでください。